入社後、矢野さんの仕事は、まずは研修動画を見て業界の知識を得ることと、先輩の営業に同行してお客様のことを知ることから始まりました。訪問先での先輩は、お客様との接し方や話の運び方も自然で、勉強になることばかりでした。5月になると、自分で訪問計画を立てて、先輩に同行するようになりました。訪問先の位置関係を地図で調べ、一日に何軒訪問できるかを考えます。効率良く訪問するために、スケジュールを立てて準備をすることが大切です。6月には、さらに原稿の作り方や、求人媒体のツールの使い方を覚えることも加わりました。文章を書いてまとめるには、まだまだ勉強が必要だと感じています。
少しずつ仕事を覚えていく中で楽しいことは、お客様から仕事の話を聞き、自分が知らなかったことを知れること。矢野さんは人見知りで、自分から話すことはあまり得意ではありません。しかし、人と会うことや話を聞くことは好きなのです。相手がお客様でも友達でも、話を聞く時に心がけているのは、相手が何を求めているのかを考えながら聞くこと。話をただ聞いてほしいだけなのか、何か提案を求めているのか、相手の表情や話し方から汲み取るようにしています。
入社して約4ヶ月経ちましたが、今でも苦手なのは電話で話すこと。自分から電話をかける時は、話す内容や資料などの準備をしていますが、かかってきた電話に出ることはまだ苦手です。少しずつ慣れてきましたが、「入社当初は、受話器を取る勇気も出なかったんです」と笑って振り返ってくれました。
入社前に感じた「会社の雰囲気が自分には合っている」という直感は、入社後も変わらずギャップはありませんでした。面接の時に優しく接してくれた先輩たちは、入社後も同じように優しく丁寧に仕事を教えてくれます。質問しやすい雰囲気なので、ベテランの先輩にも何でも訊くことができています。
今後は、自分がメインで担当するお客様を増やし、先輩同行ではなく一人で訪問して商談や取材ができるようにならなければいけません。そのためにも、知識を身につけてお客様としっかり話ができるよう、日々先輩を見ながら勉強しています。そして一年後は、一人で商談ができるようになり、売り上げにも貢献したい。その時自分がもらっているお給料以上の売り上げを上げていけるようになっていたいと考えています。
矢野さんは、学生の頃からずっと抱いていた、働くことに対するイメージがあります。それは『楽しく仕事をしたい』ということ。そして、将来は結婚して子供もほしいと思っています。「結婚して子供ができても仕事は続けていきたいし、自分の子供に、仕事は楽しいよって胸を張って言える自分でいたいです」と、話してくれました。今後の矢野さんの活躍が楽しみです。
インタビュアー/株式会社Siren 菱田さつき