血の通った採用ができる広告屋でありたい
田中さんが社長に就任してから力を入れていることの一つは「SNS事業」。
社長就任の約一年前から着手していますが、ちゃんと伸ばしていきたい分野です。
SNS事業をスタートしたきっかけは、お客様から「若手の採用が難しい」という悩みを多くきけるようになったことです。
年齢が若い人たちが情報を収集する手段は主にSNSであることから、インスタグラムやTikTokを活用することにしました。
当初は「SNSから求人の応募が来る」ことを目的としていましたが、約2年間続けた今、方向性が変わってきました。
SNSの発信はあくまでも、応募への一押し。
求人媒体で広告を見た求職者が、SNSで検索をしてその会社のことをさらに知るための補助的なツール、という位置付けとして考えています。
お客様にSNS活用をしていただきたいもう一つの理由が、現在求人業界で台頭している「Indeed(インディード)」の存在です。
元々、求人の検索エンジンとしてスタートしたIndeedですが、現在は求人広告のプラットフォームと求人媒体の両面を持っています。
求職者にとっては選択肢が広がり、利用者も増加しています。
しかし、非常に便利な機能であるがゆえに、メリットとデメリットがあります。
メリットは、求職者が求めている条件でピンポイントに検索できること。
例えば、収入や勤務地など、それぞれの人の優先順位のお勧め条件で閲覧ができます。
これは、募集する企業側から見てもマッチングの確率が上がるのでメリットと言えます。
デメリットは、簡単に応募できる分、簡単に面接のキャンセルができてしまうことです。
実際に、従来の求人媒体に比べて応募数は増加したものの、面接数自体はさほど増えていないという現状もあるようです。
Indeedに限らず、応募から面接日時の設定まで全てネットで行うことができるようになった今、紙媒体を見て電話をかけて面接のアポイントを取るという方法は極端に減っています。
それも、応募はあっても簡単に面接をキャンセルされてしまう要因の一つです。
求人広告の作り方も変化してきました。
お客様のもとへ出向き、直接話を聞いて広告を作ることが減れば、求職者に生の声が届きにくくなります。
条件面だけで応募した人を採用できたとしても、すぐに辞めてしまう。
そんなミスマッチを減らしたい。
だからこそ、求人広告だけではわからない、会社の雰囲気やお互いが大切にしていることを知るためにも、動画を活用してほしい。
SNS事業は、田中社長が25年間の業界経験で培った、採用のミスマッチを減らす手段の一つです。
時代の変化に伴って、求人の方法も変わります。
それでも、広報企画センターは広告屋として、人の心を動かせる血が通った広告を作りたい。
ネットには落ちていない人の気持ちを拾いたい。
そんな、田中社長の思いは変わらず、これからもお客様の商売繁盛に貢献していきます。
インタビュアー/株式会社Siren 菱田さつき