環境に適応することで成長する

採用に苦戦していた株式会社ビルトゥアが、選ばれる企業になり、採用に困らなくなった理由は大きく2つあります。

一つは、教育。採用した人を大切に丁寧に育てるためのトレーニングやサポートを充実させていることです。加藤社長が直接教育するのはアルバイトではなく社員です。「アルバイトに充分な仕事をしてもらうために、まずは社員の教育。社員がしっかりしていないと示しがつかないから」。そのためには、社員一人一人をよく見ること。言うべきことは言葉にして伝えること。その際、相手に合わせて言い方を変え、きちんと伝わるよう心がけています。こうして社長から社員に伝わったことが、各店舗でマネージャーや店長からアルバイトに伝わっていきます。一人一人を尊重した丁寧な教育により、離職率を下げることができました。

もう一つは、通年採用への切り替え。学生アルバイトの場合、就職が決まれば辞めていくというサイクルがあります。卒業シーズンは、他社でも人手不足のタイミングが重なります。その点を見越して、年間を通して募集の計画を立てるようになりました。以前は人が足りなくなってから求人をしていたため、慢性的な人手不足になっていました。余裕のないスケジュールでミスマッチが起き、定着率もよくありませんでした。人が足りなくなってからでは遅いのです。今は、1年に4回求人広告を出すというペースに落ち着きました。アルバイトの人数が足りていても定期的に採用をしていくことで、ゆとりのあるサポートができ、定着率をキープすることができています。人手不足を解消することができました。

 

併せて、時代の変化による企業の努力も必要不可欠です。彼らが求めている働き方などについて小まめにヒアリングをし、若い世代の人たちに合った教育の仕方を考えて適応するよう努めています。例えば、髪の色やアクセサリーの有無などの自由度を広げました。「企業側が今の時代背景に適応していかないと淘汰される。価値観の違いを嘆いていても仕方ない」と加藤社長はおっしゃいます。

ビルトゥアが求めるのは、応用できる人。同社にはしっかりとしたマニュアルが整備されています。しかし、マニュアルを使うのは人。基礎を知り、マニュアルを応用して、対応できるようになることが大切だと考えています。組織で働いていくのに大切なのは、ファインプレーよりも基本の積み重ね。学生の頃に夢中になった野球に例えて加藤社長は話します。信念を曲げず地道に歩んできた結果が、業績にも採用にも表れています。

 

今後も広報企画センターは、株式会社ビルトゥア様の採用の成功と事業の発展に向け、お伴させていただけるよう努めていきます。

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