変わらずに大切なのは数字より人

ここ数年、派遣社員よりも正社員を求める企業が増えているなど、人材派遣業をとりまく環境は変化しています。
大澤さんは業界の転換期を迎えていると感じています。

企業は各種媒体やATSを利用し、自社で直接求人をして正社員を採用するようになり、派遣のニーズは低迷しつつあります。
派遣という働き方が、選ばれにくくなっているからです。
派遣と直接雇用、それぞれに特徴があります。
派遣は、仕事がパート分けされているため、業務内容を固定できること。
予め業務を指定することで専門性の高い仕事を任せることができます。
また、更新時期がくれば継続するかを見直せること。
企業にとっては、労働時間問題や雇用リスクの軽減にもつながっています。
一方、直接雇用の場合は働き方や業務内容に幅を持たせることができるため、総合職などに向いていること。
所属組織へのロイヤリティや帰属意識が高くなります。
求職者側にも変化があります。
最近は「とにかくバリバリ稼ぎたい」という方が少なくなったように感じます。
最低限の給与や生活レベルは設定するものの、ワークライフバランスを重視したり、出世欲や所有欲が低下している傾向にあるためです。
また、軽作業を好む求職者が増えており、製造業よりは倉庫業に人気は変化しています。
東海エリアは自動車メーカーを中心に製造業が盛んです。同業・同職種の募集が増えている一方で希望する求職者はそれほど変動ないため、製造現場の案件には人が集まりにくくなっています。
M.ニューコンとしては、今後は人材派遣だけでなく、人材紹介にも力を入れていきたいと考えています。
各業界で外国人労働者が増加していますが、外国人技能実習生は派遣では働けないこともあり、これも紹介事業を推進する理由の一つです。
近年、働き方が多様化し人材確保が難しくなる中、人を派遣・紹介することで、企業の採用能力を補うお手伝いをしたいと日々奮闘しています。
人材ビジネス以外にM.ニューコンの業務である、保険代理業は今ではネット保険が広まっていることや、アスクル代理店業務もネット通販に流れつつあり主要な業務と言えなくなってきました。
だからこそ大切にしきたいのは、人と人との関わりです。
大澤さんが営業において心掛けているのは、お客様と長くお付き合いすること。
そのためには、嘘をつかないこと。
自分に間違いがあった時は、正直に「間違っていました」認めること。
知らないのに知ったふりをせず素直に「教えてください」と言えるかどうか。
同じ商品なら誰から買っても同じ。であれば、誰から買うかで選ばれたい。
「一度ご縁があったお客様とは、とことん付き合いたいんです。それには、話しやすい雰囲気作りや安心感を持ってもらうなど、絶えず努力が必要ですよね」と、親しみのある笑顔で話してくださいました。
ビジネス環境の変化に伴い、企業も変えるべきことと変えてはならないことがあります。
「大切なのは数字よりも先に人です」と言い切る大澤さんは、これまでの営業職のキャリアで培った経験と大澤流コミュニケーションで、人を大切にしながら変化し続けています。
インタビュアー/株式会社Siren 菱田さつき