「退職代行」を使って1日で辞める新社会人たち

4月に入社したばかりの新社会人が、「1日で辞めた」「1週間で辞めた」といった話題がSNSで注目されています。
特に退職の意思を自分では言い出せず、手続きも進められない人をサポートする「退職代行」での退職も増えていると聞いて驚くばかりです。

 
毎年のように新社会人に対しては、その時代背景とともに特徴が語られることが多いです。
産労総合研究所が毎年発表している「新入社員のタイプ」によると、2024年の新社会人の特徴は
「セレクト上手な新NISAタイプ」とのこと。
不景気を通じて世の中の世知辛さを知り、無謀な冒険をせず安定を求める傾向中でも、
自分軸を大切にして判断する世代なのだと思います。
 
◆産労総合研究所 自分の未来は自分で築く!「セレクト上手な新NISAタイプ」
https://www.e-sanro.net/freshers/?page_id=873
 
とはいえ、本人たちがどう感じているのかも気になるところ。
少し前ですがNHKのSONGSで、SEKAI NO OWARI さんの回でたまたま「Habit」が取り上げられていました。
番組の中では歌詞について深堀されていませんでしたが
ライブに来る多くの若者が共感していたのが〇〇タイプで仕分けられる世界への違和感。
元々、この曲は今を生きる若者たちへの優しさを込めてほしいというオーダーのもとで制作されたそうです。
MVのダンス動画がバズリ、真似をする人がいる一方で、歌詞を理解して深読みする人もいます。
 
自分や他人をどちらかに当てはめることで、同じタイプの人と集まって安心感を得たいという気持ちを理解したうえで
誰がどう言うとしても決定し行動するのは自分自身なのだから、
人に流されず自分で未来を切り拓けと諭されているようにも感じます。
 
新入社員のみならず世代間ギャップを感じるうえでは「セレクトされる」側と「セレクトする」側に分かれますが
大切なのは「個人」を見て、関わっていくこと。

GW明けで退職という決断をしてしまう前に彼らとどう向き合っていくか、改めて見直してみたいと思いました。

 

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